キロロウタラサークル作品展

キロロウタラサークル作品展

みなさん、こんにちは。

今日は11月26日・27日と市役所本庁舎1階で開かれていたキロロウタラサークル作品展にお伺いしましたのでその作品をご紹介します。

まず初めにご紹介するのは来年4月24日に白老町でオープンするウポポイ~民族共生象徴空間に展示するチヂリ(アイヌ語で衣に直接アイヌ刺繍を施したもの)です。

チヂリ

着物に2連・3連と連続してチェーンステッチを施しているチヂリの作品です。制作したのは後述する(公財)アイヌ民族文化財団法人主催のアイヌ工芸コンテストで優秀賞の作品を作られた桃井芳子先生です。桃井先生は今全国各地に引っ張りだこで大変忙しく活動されており、キロロウタラサークルの代表者です。

このチヂリの刺繍の元となっているのはイカラリという置き糸を別糸でかがって刺繍をする技術です。

イカラリ

そこにアイヌ語でオホと呼ばれるチェーンステッチを施して刺繍を仕上げていきます。同じ仕組みでできている作品たちをご紹介します。

手前のポーチはイカラリとオホと呼ばれるチェーンステッチで仕上げた作品です。このイカラリとオホで布に直に刺繍していくパターンは一番よくあるパターンです。

後ろのカバンはルウンペと呼ばれるヒモ状の布をまげて形を作って作るアップリケと刺繍を組み合わせたもので刺繍されています。

また同様にキロロウタラサークルさんに通われている方の作品が多数展示されていました。

こういった作品を作りたいという方向けに会場ではアイヌ刺繍無料体験を行っていました。

続いてアイヌ文化に欠かせないアイヌ女性の装飾品について説明いただきました。

チシポ説明文

チシポ(下の写真左側)はアイヌ女性が首からかけて身に着けていた針入れです。針仕事ができる女性が好まれていたことと、針は貴重品だったことから、アイヌ女性はこのように肌身離さず身に着けていたそうです。

チシポ

また、チシポやアイヌ女性が身に着けていた首飾り(写真右側)には古銭がついています。これは当時アイヌ民族が倭人等と交易しておりお金は大切なものだったことから肌に身に着けていたようです。

今度一般の方を対象にこのチョーカーを作成するアイヌ刺繍体験講座が釧路市立博物館であるそうです。(※日程等は未定)

また、子供が頭に巻くバンダナも同時に展示されていました。イヤリングはこの巻物に直接縫い付けています。

このほかにも様々な作品が展示されていましたのでご紹介したいと思います。

まずは、コンチという頭からかぶる頭巾です。

コンチ

(公財)アイヌ民族文化財団主催のアイヌ工芸コンテストで優秀賞だった作品です。

こちらの作品には一見蜘蛛の巣のように見える大変細かい刺繍技術が使われています。これはアイヌ語でエタラカと言い、日本語でデタラメという意味だそうです。ただ実際にこの刺繍を施そうとすると大変難しい技術が必要とされるということです。

エタラカという刺繍部位

また、最近のアイヌ刺繍には赤が効果的につかわれている作品が多いのですが、赤は元気の象徴で鮮やかな色の生地や糸は大変手に入りにくい貴重なものだったために、一番目立つところに配置するようになっているそうです。

着物

また公財)北海道アイヌ協会 優秀工芸師で北海道アイヌ伝統工芸展最優秀賞(北海道知事賞)受賞の伊藤夕美先生の伝統木工品も同時に飾られていました。先ほどのチシポの針入れの木工品も伊藤先生が作られたそうです。

伊藤先生のお母様も、アイヌ刺繍を長年されており、とくに樺太アイヌ系の文様を好んでいたとのことでした。下記の写真のように道東アイヌ系の文様にはあまり見られないお花のような文様が樺太アイヌ系文様の特徴です。

このようにアイヌ刺繍は歴史や文化によって刺繍の特徴も違っており見ていて大変楽しく、また勉強になりました。長期滞在者も多数参加しているサークルですので、長期滞在される皆さまでこのサークルにご興味ある方はまず当研究会事務局までお電話ください。(当研究会事務局TEL:0154-31-4538)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメントの入力は終了しました。